#18|RTX5070よりM4 Mac miniが欲しい理由
こんにちは、いわいです。今週は3DCG周辺のお話という感じで、パソコン、3Dプリント、360度カメラなどについて書きました。
RTX5070が4090並でもM4 Mac miniが欲しい理由
先週のニュースレターでRTX50シリーズのことを書きましたが、エントリーのRTX5070でもRTX4090並に高速とのことで非常に魅力的。Nvidiaのグラフィックボードは積んでるチップの数も違うし、レンダリング速度はMacより断然速いのですが、私はM4 Mac miniを買いたいと思っています。
RedshiftなどのGPUレンダラーは、グラフィックボードのメモリにすべてのデータを読み込んで処理することで高速プレビューなどを実現しており、Cinema 4Dの新しいシミュレーションシステムなども同様にGPUを活用しています。そのため3DCG用途においてはグラフィックボードのVRAM容量が重要。現状のフラッグシップモデルであるRTX4090は24GBで、RTX5090は32GBになるようです。
Macに採用されているApple Siliconは1つのチップにCPU、GPU、メモリなどが統合されており、メモリは共有されます。そのためかプレビューは高速。ミドルスペックのWindowsマシンとエントリーのM1 MacBook Airを比べても、プレビューの速さは同等です。
レンダリングも含めて考えるとNvidia一択ですが、そこまで高速さを求めていないようならプレビューが速く、電力消費の少ないM4 Macも大いに魅力的なのです。
以上、Apple信者がMacを買うための言い訳でした。
iPadにはスライサーがない?
最近の3Dプリンターは低価格帯の製品でも非常に高性能で、3〜5万円程度の安価な製品でもきれいに造形できます。3Dプリント用のデータはCAD系のソフトや3DCGソフト(スカルプト系を含む)を使って作りますが、さらにそのデータを「スライサー」というソフトを使ってプリント用に変換します。
私が使っているBambu lab A1の場合は、メーカー側からスライサーが無償提供されていますが、以前使っていたプリンターはメーカーがスライサーを作っておらず、メーカー推奨のオープンソースのソフトを使っていました。こちらが難ありだったため、有料のスライサーを購入したところ、同じプリンターなのにプリント品質が変わり驚きました。
最近、友達からiPadの3Dプリンター用のデータ作成アプリについて聞かれました。iPad用としてはShapr3DのようにiPadでの操作に最適化されたアプリがあります。ただスライサーが皆無で結局最後はパソコンが必要とのこと。探してみてもやはりスライサーは見つかりません。需要がないといえばそれまでですが、アプリなりウェブサイトなりでスライスできてもよさそうな気はします。知らないだけであるのかな?
360度カメラが資料撮影に役立つ
HDRI作成のときしか使ったことのなかったTheta Z1という360度カメラを、初めて仕事で使いました。通常の写真と動画の撮影にはiPhoneを使いつつ、Theta Z1を併用。歩きながら撮った動画を、再生時にぐるぐる回して天井から床まで確認できるので、資料撮影用として最適でした。
Insta360などのダイナミックな動画とか、めちゃくちゃクリエイティブな広告を見ても「すごいけど、こんな使い方しないしな…」としか思えなかったんですが、まあ普通に歩き回っただけの映像でも十分おもしろいと感じました。旅行とかお出かけが好きな方はあると楽しめそうです。
YouTubeで検索すると色々見つけられますが、次の動画もその一例。iPhoneのブラウザ(Safari)では無理でしたが、Macではマウスドラッグで映像を回すことができました。多分、Windowsでも大丈夫かな。
あとがき
Theta Z1、まあまあ高額な割にはあまり活用できておらず勿体ないと思ってましたが、今回の資料撮影では大いに役立ってくれました。Theta Z1は現行の最新機種だとストレージが51GBなので、それほど容量を気にせずに撮れました。取りこぼしを防げるのは本当によいですね。